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第2話 プロローグ② 〜3人の嫁、集結〜

~隣の部屋では、サンジくんのいた部屋を監視モニターで眺めながら戦慄している2人の人影が。

 それはナミとロビンではなく…別ジャンルの嫁たち、桂小五郎と宗三左文字であった。

つまり、サンジくんが(基本的には)忌み嫌う生き物達…そう、男であるwww

い、いいいい今!!ここの部屋に来るって言ってましたよね!?完全にバレてしまいましたよ!

やはり…見聞色の覇気とやら、の強さを侮るべきではありませんでしたね…!!

っていうか!めっちゃ怒ってましたよ!燃えてましたよ!何かに変身しそうな勢いでしたよ!

男嫌い(1人を除く)とは聞いていましたが、まさかここまで怒るとは…

龍馬くん…後でお説教が必要ですね…

(うわ何この人怖い)

 

~そして、ドアの向こうから怒りに燃える悪魔の声が…~

オイテメエら!!この部屋にいるのは分かってんだ!!とっととドアを開けて出てこい!!

レディへの礼儀というものを身をもって叩き込んでやる!!

 

ひいいいいいっ!!き、来たああああ!!

 

どうします?ここはもう…

ええ、大人しく投降するしかありませんね…事を荒立ててはなんですし。

~2人がドアを開けると、怒り狂ったサンジくんが突入しようとしてきた。のだが…?~

さあ、覚悟しろクソ野郎ども…

 

ってあーーーっ!お前らは…!

 

(確か…おれの他、あと2人いるさくらいずちゃんの「嫁」…桂、に宗三、だったな?

さくらいずちゃんの嫁とあれば、下手に手出しも出来ねえな…ほんとは3枚にオロしてやりたいとこだが…)

~サンジくんを見つめたまま桂さんと宗三はなおもびくぶるしている。

でもって後手にそれぞれハリセンと刀を構えているのだが…

まあいい、立ち話もなんだ。部屋に戻って話を聞こう。

ほっ…(武器を手から下ろす)

~そして、3人ははじめの客室へと戻る。~

す、すみませんでした!

で?どういうことなんだ?これはさくらいずちゃんが指示したことなのか?

確かに主にはお迎えのサプライズ企画をするようには言われていましたが…演出などはすべて僕達2人に任せる、とのことだったので…

ええ、つまりこれ自体は、私達が勝手に話し合って計画したことです…私達がナミさんとロビンさんのモノマネして出てきたら面白いかなーなんて軽いノリで…まさかあそこまでお怒りになるとは思わなかったんです。

お気を悪くしてしまい、申し訳ありませんでした。

当たり前だ!おれはレディをぞんざいに扱うヤツ、それからレディになれるはずもないくせになろうとする野郎どもが大ッ嫌いなんだ!!!

 

(しかもこいつら、見た目が紛らわしいのがさらにムカつく…!

さくらいずちゃんの好みとは言え、地で女に似た感じの野郎どもじゃねえか!

りゃああの悍ましいオカマどもよりは格段にマシだがよ…)

 

で?この機械でナミさんやロビンちゃんの声真似をしたって訳だな?

~サンジくんは2人から没収したミニマイク型の装置を掲げて見せた。~

はい!私の新発明、名付けて「ぼいすちぇんじ君Pocket」です!以前人格を入れ替える装置「ちぇんじ君」を発明したことがあって、その延長上でより良いものを作れないかと試行錯誤を繰り返していた折にできたものです。何時か必要になる日が来るのではないかと思って取っておいた甲斐がありました!ちなみに、この部屋の爆竹花吹雪(クラッカー)と横断幕の仕掛けも全て私が作ったんですよ?w自信作です♪

な!に!が!自信作だ!後で怒られるだろこんなの!近隣の部屋にも迷惑だし!

まあ、確かにパーティに相応しくてよくできてたとは思うけどよ…後で片付けろよお前!

それにそこでもナミさんやロビンちゃんの名前を使っておれを騙すとはいい度胸だな!?

女性のこととなるとすぐに反応してしまうなんて…本当に単純ですね?それに、迷惑というならさっきの貴方の怒鳴り声も廊下じゅうにこだましてましたよ?w

うぐっ…

安心して下さい。貴方のお仲間みんながここに来ているというのは本当ですよ。

ほ、本当か!?そうだったのか…

実は、この近くには数日前この企画のために上陸しててな。でも、今朝朝飯の後、みんなさくらいずちゃんに頼まれた準備があるからって、おれは先に片付けを済ませてからゆっくり来てくれとだけ言い残して、そそくさと行っちまってよ…どうしたんだろうと思ってたら…

ええ。私達の仲間もみんなここに遊びに来てますし。今夜は、貴方を囲んだ3周年の宴をここですることになっていますからね!

そういや…そうだ!龍馬くんとかって…確かお前の仲間達がそんな名前だったような!

ええ、そうなんですよ。龍馬くん、こういう場所だとほんとにはしゃいじゃうので…。

祭行列(パレード)と聞いて興奮して、私達が放送してるのもお構い無しに飛び込んで来てしまったものですから。

一緒に行ってあげられないのはかわいそうですが。

じゃあ、ゾr…えっと、ナミさんやロビンちゃんも来てるってことか!

ええ。あのお2人なら、さっき清光や安定と「恐怖の塔」に行くと言ってましたから、今頃乗ってる頃かと。

くぅーっ…ナミさんロビンちゃんとタ〇テラなんて…羨ましい…!!!

 

ちなみにゾロくんなら、ウソップくんやチョッパーくんにせがまれて嫌そうに…玩具の屋敷、でしたっけ?アレに付き合ってるようですよ?w

マ、マリモのことなんざ、き、聞いてねえよ!お前らみてえなクソ野郎どもがおれの相手なんかしてるって知ったらあいつきっと嫉妬で怒り狂うぞ!?お前らなんか後でぶった斬られちまえばいいんだよ!

顔、真っ赤ですよ?w

ハッ…しまった…えっと、だから、その…うるせえ!/////

確かに、ゾロくんも本当は貴方とこの番組をやりたかったみたいで…少し残念そうにはしてましたね。

でも、これが終わった後貴方のためにちゃんと時間を取ってある…と私達に伝言してくれています。

私達も後でお2人がゆっくり過ごせるよう、効率的に進めて行かないといけませんね。私も晋作をあまり待たせる訳にはいきませんし…

そ…そうか…。元々このサイトはおれ達2人のためのものだったからな。

なんだかすまねえ気もするが…それを聞いて…その…ちょっとおれもほっとしたよ…

!!!!!

 

私達も、効率的に進めていく…?もしかして、今日のトーク番組でおれと組む2人って…!?

ええ、そうです。僕達2人ですよ。

今回の3周年企画のテーマは「3人寄れば文殊の知恵」。今年の1月にこのサイトが扱うジャンルが3つとなった記念に、それぞれのジャンルにおいて主からの寵愛を最も受けている者3人3周年の企画をしよう、という試みなんです。

そうなんです!作品区分(ジャンル)を超えて交流するといった機会はそう滅多にあるものではありませんから、今日はめいっぱい楽しみましょう!

なるほど、そうだったのか…ま、まあいい、今回はさくらいずちゃんに免じて赦してやるよ。ありがたいと思え。

だが!次はねえからな?覚えとけよ!!

良かった…あ、ありがとうございます…!

それにこれ、良かったら食え…おれもさっきは怒りすぎた。詫びの代わりだ。ちょうど2つ持ってきたしな。

え、これ…まさか僕達のためにわざわざ?

 

んなわけあるかぁっ!元々これはナミさんとロビンちゃんのために作ったんだ!誰がお前らなんかのために…

ああ、これは失礼しました。ゾロと組まされることになったとき、2人で食べられるように作ったんですね?

(ぎくぅっ!)ち…ちちちち違うっつってんだろ!いい加減にしろテメエ!

そのケーキを私達が恐れ多くも今回頂く、という訳ですね?ありがたく頂戴します!

うるせえ!勘違いすんなよ?食い物を無駄にするなんて一流コックの名折れだからな。

それにしても、本当に美味しそうですね…上に飾ってあるこれは…桜ですか?

色も桜色ですね。たしか西洋菓子のむーす、というものでしたね?

ああ、そうだ。春だし、祝い事だからな。折角だし桜を使った菓子を作ってみたんだ。春島の桜を使ったムースだ。

お…美味しい!さすがは海の一流料理人ですね!晋作やお登勢さんが嫉妬してしまいますね。

ええ、本当に美味しいです!貴方の料理の腕前、歌仙や光忠にも決して引けを取りませんよ。

バカ野郎、おれは1番の名コックだぞ?当たり前だ!後でお前らの仲間の分も作ってやるから楽しみにしてろよ!

ありがとうございます!

ええ。小夜もきっと喜ぶでしょう。

ああそうそう、私達からもプレゼントを用意しているんです。まずは私から…これ、お登勢さんが私達3人で食べてくれって。

おお、これは…ピッツァマルゲリータじゃねえか!うちのクルーも大好きなやつだ。

うちでも皆に人気のものですよ。

これには美味しい食べ方があるんですよ…ここをくるくるくるっと丸めて食べるのが1番美味しいんです!

お2人ともやってみて下さい!

…!うん、うめえな!こういう食べ方もあるとは知らなかったな!うちのクルーにも是非教えてやりてえな!

でしょう!?夜の宴でも皆さんの分を用意してるそうなので、是非皆さんで召し上がっていただければと思います!

ありがとうございます!桂が持ってきたこのピザ、絶品です!

それと、僕はこれを…兄様と小夜から一味の皆さんで分けてくれとのことです。重いのでクローゼットに入れておきました。(パカッ)

 

おおっ、なんだか大きくて重そうだな。何が入ってるんだ?

本丸でとれた柿1年分です。

おおっ、柿かあ!ありがてえ、果物も摂っておきたいからな。

うちのクルーにかかりゃ、1年分なんて1ヵ月もありゃきれいになくなっちまうけどな。

い、1ヶ月!?

ああ、大食いなやつらばっかりだからな…特にうちの船長がよく食べるんだ。鍵付きの冷蔵庫ができるまではしょっちゅうつまみ食いされて大変だったんだぞ?今でもおれが食材を買ってきたと同時にルフィがウソップやチョッパーと大食い競争始めることも少なくねえから、買出しのときはものすごく多めに買わないといけなくてよ…それでいて、腐らせたりしないように計画的に消費しないといけねえし。こいつらと同じ船に乗ってると食糧の管理にはほんっと苦労するぜ…

うちの龍馬くんもかなりの大食漢なので、お気持ちは少し分かります…。

お登勢さんも食費がかなりかさんでいるので帳簿を見ながらしょっちゅう溜息ついてますよ。

うちには食費がかさむほどの大食漢はいませんけど、やはり大柄な者ほどよく食べる傾向があるかと…

あとは、蛍と愛染がよく食べますね。時々ご飯の大食い競争をすることがあって、もうお米がなくなってしまうからと歌仙が怒って止めるまで続けてますよ。

お前らのところも、色々大変なんだな…

でもこれで、ナミさんやロビンちゃんにも毎日美味しいデザートをいーーーーぱい作ってあげられるなあ♡♡♡

柿を使ったデザート…何を作ってあげようかな♡♡♡♡♡

さて…前置きが長くなってしまったのでそろそろ始めるとしましょうか。

そうですね、管理人に物語(ストーリー)の構築能力があまりないとは言え、皆さん待ちくたびれているでしょうし…

おい!なんで急によそよそしい態度になった!

えーと、まあ、何はともあれ…今日はよろしく頼むぜ、お前ら!

はい!こちらこそ!

〜第3話につづく〜

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